JATI-ATI合格勉強法|一般科目・専門科目の対策ステップと学習の進め方

JATI-ATI合格勉強法|一般科目・専門科目の対策ステップと学習の進め方

最終更新: 2026-11-02

NSCA-CPT・CSCS・NESTA-PFTの合格勉強法はすでに解説してきたが、三大資格と並ぶ国内資格「JATI-ATI」の学習ステップはまだ取り上げていなかった。JATIは唯一の国内団体資格であり、一般科目・専門科目が別々に合否判定されるという独自の試験設計を持つ。本記事では、この科目別判定の仕組みを前提にした学習計画の立て方を解説する。

JATI-ATI認定試験は、一般科目90問・専門科目90問(各90分)のマークシート方式で、受験料は両科目同時受験で33,000円、片方のみの受験で22,000円(JATI公式サイト「2026年度認定試験実施要項」)。2科目は独立して合否判定されるため、片方のみ不合格だった場合はその科目のみを再受験すればよい設計になっている。本記事では、出題11領域をどう整理して学習すればよいか、過去問を使った弱点特定の進め方、科目別の対策ポイントを具体的に紹介する。

資格の費用・キャリア活用法についてはJATI資格とは?トレーナー向けに費用・難易度・キャリア活用法を解説で詳しく扱っているため、本記事では学習内容と対策方法に絞って解説する。

JATI-ATI試験の全体像

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項目 内容
試験形式 マークシート方式(筆記)
一般科目 90問 / 90分
専門科目 90問 / 90分
受験料 両科目33,000円 / 1科目のみ22,000円(税込)
合否判定 一般科目・専門科目を別々に判定。片方のみ不合格の場合は不合格科目のみ再受験可
開催回数 年3回

合格率は受験区分によって大きく異なる。養成講習会を修了した「一般対象」は80〜90%と高い一方、養成校・養成機関経由の受験者は50〜60%にとどまる(JATI公式サイト「認定資格の取得方法」ページ)。ただし一般対象でも年度・回によって変動があり、2024年度は第1回84%→第2回76%→第3回56%と、回を追うごとに下がる傾向が見られた(JATI公式サイト2024年度試験結果、JATI資格とはで既報)。「講習会を受ければ高確率で受かる」と楽観視せず、科目別に準備を進める必要がある。

本記事公開時点(2026年11月)では、2026年度第1回試験(10月18日・東京)はすでに終了している。次の受験機会は2026年12月〜2027年2月の地区別会場(宮城・沖縄・北海道・岡山・東京・福岡・愛知・大阪・石川の9地区)、または2027年3月28日の全国共通会場(東京)だ(JATI公式サイト「認定試験実施要項」)。地方在住者は地区別開催の第2回を狙うのが現実的であり、学習期間を長めに確保できるタイミングでもある。

出題11領域を一般科目・専門科目で整理する

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JATI-ATIの出題範囲は、一般科目7領域・専門科目4領域の合計11領域で構成される。

一般科目(7領域)

体力トレーニング総論、機能解剖、バイオメカニクス、運動生理学、運動と栄養、運動と医学、運動と心理の7領域から出題される。

このうち機能解剖・バイオメカニクス・運動生理学は、筋肉・骨格・エネルギー代謝など基礎科学の理解が問われる分野であり、体育系の学歴がない受験者にとって最も時間がかかりやすい。一方、運動と栄養・運動と医学・運動と心理は、現場でクライアント対応をしている受験者であれば比較的直感的に解ける設問も多い。体力トレーニング総論は全体の土台となる基礎理論であり、他の6領域の理解を助ける役割も持つため、学習の最初に取り組むのが効率的だ。

専門科目(4領域)

トレーニング指導者論、測定と評価、トレーニング理論とプログラム、トレーニング実技と指導法の4領域から出題される。

専門科目は一般科目で学んだ科学的知識を「指導の現場でどう使うか」という応用力を問う内容が中心だ。トレーニング理論とプログラムでは、ピリオダイゼーションや漸進性の原則に基づいたプログラム設計の考え方が問われ、測定と評価では各種フィールドテストの実施手順とデータの解釈が出題される。現場でのトレーナー経験がある受験者は専門科目の方が得点しやすいと感じる傾向があるが、「現場の感覚」とJATIが定める理論的根拠が異なる設問も含まれるため、テキストの基準に沿った再確認が欠かせない。

学習の進め方:診断→弱点特定→演習のサイクル

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NSCA-CPT・CSCS・NESTA-PFTの学習法記事でも共通して紹介してきたように、JATI-ATIも「テキストを最初から通読する」よりも、過去問・問題集を先に使って弱点を可視化する進め方が効率的だ。

ステップ1:一般科目・専門科目それぞれの模擬問題を解き、正答率を記録する

まずテキストを見ずに公式の模擬問題集「トレーニング指導者認定試験(一般・専門)模擬問題集」を解き、一般科目・専門科目それぞれの正答率を記録する。両科目とも高得点が取れるなら、残りの学習期間は弱点領域の補強に充てられる。逆に片方の科目だけ極端に正答率が低い場合は、学習時間の配分をその科目に重点的に振り直す。

ステップ2:7領域・4領域それぞれの正答率を集計する

科目単位の集計だけでなく、11領域それぞれの正答率も個別に確認する。領域単位で見ると、「一般科目は合格ラインに近いが、運動と心理だけ極端に低い」といった具体的な弱点が見えてくる。

ステップ3:正答率が低い領域からワークノート・テキストで復習する

正答率が低かった領域を優先して、公式テキスト「トレーニング指導者テキスト 理論編・実践編」と対応するワークノートの該当箇所を読み込む。間違えた設問は「なぜその選択肢が正しいのか」を根拠から理解することを優先し、正解を覚えるだけの学習にしない。

ステップ4:時間を計って模擬試験形式の演習を行う

各科目とも90分で90問を解く構成のため、1問あたり1分のペース配分の感覚を試験直前期に複数回つかんでおく。時間内に全問に目を通せるかを確認し、見直し時間が確保できるペースを体に覚え込ませる。

科目別の対策ポイント

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一般科目の対策

機能解剖・バイオメカニクス・運動生理学は、単純な用語暗記では対応しづらい。筋肉の名称や骨格の構造を覚えるだけでなく、「なぜその動きにその筋肉が働くのか」という機序の理解まで踏み込む必要がある。運動と栄養・運動と医学・運動と心理は、現場でのクライアント対応経験が理解の助けになるが、JATIのテキストが定める基準値や理論的根拠を正確に覚えることが優先される。

専門科目の対策

トレーニング理論とプログラムでは、現場での「経験則」とJATIが定める理論的根拠が異なるケースがある点に注意したい。現場経験が長いほど自分の指導スタイルを基準に考えがちだが、試験ではテキストに基づいた原則が正解になる。測定と評価は、各種フィールドテストの実施手順を正確に覚える必要があるため、手順の流れを図や表に整理して暗記すると定着しやすい。トレーニング実技と指導法は、正しいフォームの指導ポイントと安全管理の知識が問われるため、実技経験のある受験者でも一度テキストの基準で見直すとよい。

よくある質問(FAQ)

Q1. 一般科目と専門科目、どちらを先に対策すべきですか?

科目単位の優先順位に明確な決まりはないが、養成講習会は一般科目→専門科目の順で実施されることが多いため、講習会の進行に合わせて一般科目の復習から始めるのが自然だ。模擬問題で正答率が低い科目があれば、そちらを優先して学習時間を多く割り振るほうが効率的だ。

Q2. 片方の科目だけ合格した場合、もう片方はいつまでに合格すればよいですか?

一般科目・専門科目は別々に合否判定され、不合格だった科目のみ再受験できる(JATI公式サイト「認定試験実施要項」)。再受験の有効期間についての具体的な記載は公式サイト上で確認できなかったため、該当する場合はJATI事務局への確認をおすすめする。

Q3. 独学でも合格できますか?

JATI-ATIの取得には養成講習会の受講が必須だが、講習会受講後の試験対策は独学で進める受験者が多い。公式の模擬問題集とテキスト・ワークノートを使った学習サイクルを回せば、独学でも十分に対応できる。

Q4. 養成校・養成機関経由の受験者は、一般対象より何を余分に対策すべきですか?

養成校・養成機関経由は養成講習会が免除される分、学校のカリキュラムが試験範囲を完全には網羅していない場合がある。公式の模擬問題集を早めに解いて、学校の授業で扱われなかった領域を特定し、その部分を重点的に補強する必要がある。

まとめ:科目別の弱点を可視化してから対策する

JATI-ATI合格に向けた学習のポイントを整理する。

  • 一般科目90問・専門科目90問(各90分)は別々に合否判定され、不合格科目のみ再受験できる
  • 出題11領域(一般科目7領域・専門科目4領域)を科目単位で整理し、領域ごとの正答率を把握する
  • 学習は「模擬問題を解く→科目・領域別に正答率を集計→弱点領域からテキスト参照→時間を計った模擬演習」の順で進める
  • 一般対象の合格率は80〜90%だが年度・回によって変動があり、楽観視せず科目別の準備が必要

NSCA-CPT・CSCS・NESTA-PFTの学習法とあわせて、自分のキャリアプランに合った資格選びの参考にしてほしい。

次に読んでほしい記事:

参考情報

  • JATI公式サイト「2026年度認定試験実施要項」(https://jati.jp/license/guideline.php、2026-11-02時点で確認)
  • JATI公式サイト「認定資格の取得方法」(https://jati.jp/license/、2026-11-02時点で確認)
  • トレーナーエージェンシー「JATI-ATIの勉強方法について解説!資格概要や取得方法もご紹介」(https://www.trainer.agency/blog/jati-ati/、2026-11-02時点で確認)
  • JATI資格とは?トレーナー向けに費用・難易度・キャリア活用法を解説(自サイト既存記事、合格率データの出典元を併記)